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Hitachi

株式会社 日立ソリューションズ・テクノロジー

Interview 先輩社員
インタビュー
02

最先端技術に触れ 自分の強みを生かし 未来を切り拓いていく
ハードウェア開発エンジニア
前田 康平
Maeda Kouhei

2015年入社
システムソリューション事業部
第1システムソリューション本部
第2組込ソリューション設計部
工学研究科電気電子工学専攻 卒

ハードウェア開発エンジニア
前田 康平
Maeda Kouhei

2015年入社
システムソリューション事業部
第1システムソリューション本部
第2組込ソリューション設計部
工学研究科電気電子工学専攻 卒

CAREERこれまでの経歴

2015年
入社、情報ソリューション事業部に配属。車載向けFPGA開発に参画
2016年
ネットワーク装置のFPGA開発に参画
2018年
画像処理AI開発に参画
2019年〜
高位設計によるハードウェア開発のチームリーダ

新人でも得意分野があれば
挑戦できるチャンスがある

近年、注目を集める技術のひとつに高位合成があります。これは、ソフトウェア言語を使ってハードウェア(電子回路)の設計を行うというもの。これまでハードウェアの設計は、ハードウェアの専用言語を使い、手作業で動作を具体的に書いていくというのが一般的でした。しかしながら、集積回路の微細化に伴い、人手では処理しきれない程、大規模な回路を設計することが電子機器に求められるようになると、従来の手法では時間もコストもかかる上、仕様変更ともなれば多くの人手が必要になります。手作業ゆえにケアレスミスも発生しかねません。
そこで登場したのが高位合成という技術です。最終的に求めているものはソフトウェアの動作をする電子回路なのだから、ソフトウェア言語を使ってもっと抽象的に動作を記述し、そのまま回路にすることができれば、手間も時間もかからずに済みます。2000年代に入ってから盛んになった高位合成という技術に興味を覚え、大学院で研究を続けた私は、将来の仕事にも生かしたいと考えるようになり、就職担当の先生から紹介されたのが日立ソリューションズ・テクノロジーでした。そしてその夢は入社してわずか3カ月で実現。FPGAの高位合成という仕事が当社に舞い込み、その担当に私が任命されたのです。新人であっても、その人ならではの強みとやる気があれば、挑戦できるチャンスがある。そんな企業風土であることを、身をもって知りました。

難易度の高い理論を
自分の手で実装できる達成感

私が取り組んだFPGAの高位合成は、まだ研究段階にあるプロジェクトでした。FPGAは集積回路の一種ですが、ハードウェアでありながら、内部の回路を自由に書き換えられる特性をもっています。その手段として、ソフトウェアの専用言語を使い、その性能をより高める研究でした。
この案件以来、高位合成に関するもの(高位設計)は私が一手に引き受けています。高位設計のおもしろさは、広い範囲をまとめて設計できるため、それがどう製品につながるのかイメージし易いところにあります。従来の手法では、回路の一部だけを担当する場合が多く、それがどう使われているのか見えてこないのです。
現在、担当する仕事の多くは研究所から依頼されたもの。研究所で考えられた難易度の高い理論や機能を自分の手で実装できるところに、技術者としてのやりがいを感じています。FPGAの高位設計が確立されれば、自動運転やAI技術に応用できると期待されています。そんな最先端の技術に触れることができるのは、当社ならではといえるでしょう。だからこそ、お客さまからのご要望には品質はもちろん、早さにもこだわっています。素早い提案を行うことで、お客さまが修正の判断を早くできるようにしています。そうすることで、未来を切り拓いていくことに貢献したい。そう考えて日々研究に取り組んでいます。

新技術・FPGAの
高位設計の
スペシャリスト

FPGAの高位設計におけるスペシャリストと自負しています。従来の設計手法とは大きく異なる新しい技術であり、学生時代から現在にいたるまでずっと取り組んできたことから、この分野に関してはプライドをもっています。実際、FPGAのベンダーの方よりも詳しいため一目置かれるほど。そんな私が今後チャレンジしてみたいのが、FPGAの高位設計をもっと広めていくこと。一見、敷居は低いのですが、実装にはチューニングが欠かせません。それがきちんと認知されておらず、普及を阻んでいる気がします。これからの時代、さまざまな分野で使われるべき技術だと思うので、認知拡大にも取り組んでみたいと思っています。

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