02 若手エンジニア座談会
三輪 香奈恵
Miwa Kanae
システム開発エンジニア
情報工学科 卒
2024年入社
原嶋 亜由美
Harashima Ayumi
システム開発エンジニア
生命科学科 卒
2023年入社
佐々木 雄大
Sasaki Yudai
組込み開発エンジニア
理工学研究科
共同サステナブル工学専攻 卒
2024年入社
エンジニアが未来を拓く!
第一線で活躍する先輩たち
エンジニアとして入社2、3年目の若手社員たちが語る座談会企画。
日立ソリューションズ・テクノロジーってどんな雰囲気の会社?
どんな魅力があって、エンジニアとしてどう成長していけるのか?
これからの未来を拓く若手システムエンジニア3人がそれぞれの実体験を基に率直な想いを本音で語り合いました。
現在の仕事内容を教えてください。
原嶋
いま参画している案件は、新規工場の立ち上げに伴った「製造実行システム」の導入プロジェクトです。製造実行システムとは、製造現場の生産効率化に貢献するシステムで、私は主に検査実績を登録する機能の画面開発を担当しています。すでに工場は稼働し始めたので、一部の機能は先行リリースし、追加の機能を段階的に開発している状況です。
三輪
私はAIを使った駐車場監視システムの開発プロジェクトに携わっています。駐車場内での事故の早期発見や環境整備に貢献するシステムで、画像や動画の視覚情報と言語情報を組み合わせて処理できるAI技術を使っています。私が担当するのは、AIに与える指示、いわゆるプロンプトの改良です。プロンプト次第でAIの精度は大きく変わるので、汎用性が高く、より優れた結果が得られるプロンプトとなるように検証を行っています。
佐々木
自分はお二人とは違って、入社1年目は教育中心で、案件配属されたのは2年目になってから。しかも、中部事業所から立川に転勤になって、いまの部署に配属されたばかりなので、まずは任された作業を期限内に完了させることを心がけています。具体的には、先進運転支援システムに関わるソフトウェア開発のサポート業務で、不具合が起きた場合の原因調査などを担当しています。
仕事のやりがいや喜びを教えてください。
原嶋
実は、プログラミング未経験で入社しました。学生時代は生物専攻で、タンパク質の立体構造を解析する上でデータを扱う機会があり、そこで興味を持って、エンジニアをめざしてみよう、と。だから、最初は不安が多くて(苦笑)。現在の案件に参画した当初は、専門用語やシステム構成、プログラミングなどわからないことだらけでした。
佐々木
わかります、自分もそうでしたから(苦笑)。大学では電気電子系を専攻し、プログラミングには深く触れてこなかったんです。ハードウェアとソフトウェアの両方に実績があることで当社を選びましたが、入社1年目の組込み教育では情報系出身の同期についていくので精一杯。
原嶋
お互い最初の頃は大変でしたね(笑)。私の部署では、新入社員でもある程度の開発を任されるんですよ。どうしたら求める機能が実現できるか、自分なりに考えてシステムをつくっていくんです。もちろん、わからないことがあれば上司の指導を受けます。そうやって1年半にわたって、担当画面の方式設計から現地テストまでの経験を重ねたことで、いまではC#プログラミングやDB設計などの基本的な技術力が身に付き、一連のシステム開発の流れが理解できるようになりました。自分で考えて行動できる場面が増え、任せていただけることも多くなったことにやりがいを感じています。
三輪
私もいま担当している案件で仕事のやりがいを感じています。もともとAIを用いた画像認識システムの開発に携わりたくて入社して、やりたいことができる部署に配属されました。とはいえ、プロンプト検証は初めてだったので、「これでいいのか?」と不安に思うこともたびたび。そんな時、一緒に作業している方たちから「この進め方で合っているよ」「いつもありがとう」と声をかけてもらうと、自信が持てて「次の作業もがんばろう!」という気持ちになれるんです。たとえ間違えていても、「考え方は合っているから、こうするといいよ」といったアドバイスがもらえるので、モチベーションアップにつながっています。
佐々木
自分の場合、配属された当初は一から十まで全部教えてもらっていましたが、半年ほど経つと、最初の取りかかりの部分だけ教えてもらい、あとは自分でやってみるように。その中でわからないことがあれば、先輩や上司に質問する。そうやって試行錯誤を重ねながらも、任されたことができるようになると達成感があり、技術者としての成長を実感しています。
どんな環境で働いていますか?
三輪
一言でいえば、技術者が成長できる環境ですね。質問しやすい空気感で、興味のある技術を扱う案件に参加させてもらえる機会も多い。だから、意欲を持って仕事に取り組むことができます。
原嶋
確かに、未経験からでも成長できる環境が整っていると思います。まず、新入社員研修で社会人としてのマナーや基礎的なIT知識を身に付け、配属後はOJTで指導員の方と1対1でプログラミング演習に取り組む。その後は案件を通じて技術力を高めていくという流れですね。
佐々木
組込み教育では一人1台マイコンボードが渡され、1年を通してプログラミング開発方法やコーディングルールなどを学んだので、ほぼ未経験だった自分にはすごく助かりました。同期も先輩もやさしくて、物腰がやわらかいので、質問しやすいんですよね。先輩たちからも「大丈夫?」と声をかけてくださるし。
三輪
でも、入社当初はなかなか聞けなかったな(笑)。「こんなことを聞いていいのかな?」って思ってしまって…。でも、思い切って指導員の方に助けを求めたら、あっという間に解決。質問することの大切さを痛感しました。以来、進捗報告を兼ねて、疑問点を質問するようにしています。おかげで、自分の考えや進捗状況をまとめる習慣がつき、作業の効率化も図れるようになりました。
原嶋
私もわからない部分を質問せず、自分なりに進めてしまい、後からプログラムを書き直したことがあります。その時、指導員の方に言われたのが「15分考えてわからなかったら、遠慮せず聞いてね」という言葉。早めに相談することで、無駄な作業を防ぎ、効率よく業務を進められると教えられました。
佐々木
自分も一人で考え過ぎてしまうところがあって…。組込み教育の時に仕様通りに動かないプログラムに何時間も悩み続けてデバッグ地獄に陥ったことがあります。結局、先輩に相談したら、なんと一文字のスペルミスでした(笑)。「15分考えてわからなかったら聞く」というのはいいですね。自分もやってみようかな。
原嶋
ぜひ! おすすめです(笑)。
日立ソリューションズ・テクノロジーにはどんな魅力がありますか?
佐々木
研修や教育制度がしっかりしているところですね。それと、自分にとって大きなポイントは、出社時の服装が自由であること。自分らしいスタイルで働けることで、気持ちに余裕が生まれ、仕事に集中しやすくなっています。
原嶋
服装が自由になったのは、私が入社した年からですね。そんなふうに時代の変化に対応していく柔軟さも当社の魅力だと思います。コロナ禍以降、全社的にオンライン対応が進み、開発フェーズでは在宅勤務、実機を使うテストフェーズでは出社といった具合に業務内容はもちろん、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方ができるのはうれしいですよね。ほかにも、持続可能な企業をめざし、マテリアリティを策定したり、社内向け生成AIの業務活用を進めたり、新しい取り組みにも積極的です。
三輪
それに、日立製作所や日立ソリューションズとも協力して案件を進めることが多いので、いろんな最先端技術の知見が得られます。一方で、私たちのような若い人からの意見を積極的に取り入れようとする環境が整っていることも大きな魅力だと思います。
佐々木
それって新規事業の立ち上げにつながるアイデア提案会ですね。入社1年目は必ず一人1案提出するんですよね。
三輪
私はAIを使ってスマート農業を実現するシステムを提案したら、運良く優秀賞をいただいて。上層部の方から「あなたのアイデアは世界でどのくらい需要があるか、競合企業は存在するのか。もっと調べてみると、案件として確立できる可能性がある」と具体的なアドバイスをもらいました。そんなふうに背中を押してもらい、挑戦できる環境があるのも当社ならではの魅力だと思います。
これからどんなエンジニアを目指していきますか?
佐々木
理想のエンジニア像は、技術力が高く、周囲から頼りにされる存在です。社内にそのような先輩がいて、困った時には的確なアドバイスをくださり、技術的な面でも人間的な面でも尊敬しています。周囲とのコミュニケーションを大切にしている姿勢にも強く惹かれますね。
原嶋
システムは一人でできるものではなく、お客さまに寄り添い、チームでつくりあげるものですからね。私も技術力とコミュニケーションを兼ね備えて、お客さまやチームのメンバーから信頼されるエンジニアになるのが目標です。今後はプロジェクトリーダーをめざして、経験を重ねながら専門性とコミュニケーション能力をさらに高めていきたいと考えています。
三輪
私もお客さまに寄り添い、その課題を的確に解決できるシステムをつくれる、そんなエンジニアになりたいと思っています。そのためには、日々の打ち合わせの中でお客さまは何を重要視しているのかをくみ取ることが大事。そしてそれをカタチにするためには、自らの知見を深め、スキルアップを図っていくことも欠かせません。まずはAI関連の資格取得が目標です!
最後にエンジニアとしてのプライドを一言で表してもらいました。
