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2022年4月14日
株式会社日立ソリューションズ・テクノロジー
エッジAIデバイス向け軽量DNNモデル「DeemDetector」を提供開始
ルネサス製マイクロプロセッサ「RZ/V2M」をサポート
低消費電力デバイスでの高速・高精度な物体検出を実現、ビジョンAIアプリケーションの開発を加速
株式会社日立ソリューションズ・テクノロジー(本社:東京都立川市、取締役社長:森山 隆志、以下、日立ソリューションズ・テクノロジー)は、エッジAIデバイス向けDNNモデル「物体検出ソフトウェアライブラリ(「DeemDetector」)」の対象デバイスにルネサス エレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス)製マイクロプロセッサ「RZ/V2M」を追加し、2022年4月14日より提供開始します。
昨今のDX(*1)実現の高まりを受け、AIを活用した映像や画像の認識・解析技術は、AIカメラなどによる安全監視や行動監視、MaaS(*2)を実現するサービスとしてさまざまな分野で活用され始めています。
日立ソリューションズ・テクノロジーでは、独自のディープラーニング技術を活用した物体検出/測距を実現するソフトウェアライブラリを開発し「画像認識エッジソリューション」として、安全監視や行動監視などの各ソリューションをお客さまに提供しています。
「DeemDetector」は、当社独自のディープラーニング技術を活用した物体検出を実現するソフトウェアライブラリであり、OSS DNNモデルと同等の検出精度を省メモリかつ高速に実現します。また、国際規格ISO 9001プロセス認証を取得しており信頼性にも優れています。
この度「DeemDetector」は、監視・認識カメラ向けなど幅広い組み込み市場のビジョンAIアプリケーションに最適なルネサス製マイクロプロセッサ「RZ/V2M」をサポートしました。
AI推論時に高い電力効率を有する「RZ/V2M」は、組み込み機器に求められる低消費電力化を実現し、放熱対策が容易で機器の小型化が可能となります。「DeemDetector」を「RZ/V2M」に搭載することで、低消費電力で高速処理が可能なリアルタイム画像認識AIシステムを実現でき、IoTやエッジAI分野における組み込み製品の展開を容易にしました。
日立ソリューションズ・テクノロジーは、今後も「画像認識エッジソリューション」の対応範囲を拡充し、お客さまの製品開発を支援してまいります。
項目 | 「DeemDetector」 | YOLOv3 |
---|---|---|
DNNモデル | 当社独自 | YOLOv3 |
ソースコード | 当社独自 | Darknet(OSS) |
品質認定 | ISO 9001プロセス認証 | なし |
メモリ(*3) | 9 Mbyte | 122 Mbyte |
処理時間(1フレーム) | 30 ms | 140 ms |
処理画像サイズ | 480×352 | 416×416 |
ルネサス製マイクロプロセッサ「RZ/V2M」上で当社ツールにより計測
当社DNNモデル標準検出物体:自動車、人物の2種類
ルネサス エレクトロニクス株式会社 エンタープライズ・インフラ・ソリューション事業部
事業部長 加藤 茂樹氏
当社のビジョンAI処理用マイクロプロセッサである「RZ/V2M」に、日立ソリューションズ・テクノロジーが開発した物体検出ソフトウェアライブラリ(「DeemDetector」)が搭載できるようになったことを嬉しく思います。AI実行時に高い電力効率を有する「RZ/V2M」と高速な推論ができる「DeemDetector」を組み合わせることで、開発コスト低減や、小型化が可能となり、設置場所を選ばずあらゆるIoT機器への応用が可能です。これにより、お客さまの安全監視や行動監視システムなどに、容易に搭載できるようなります。また、エッジAIの今後の普及にも貢献できるものと期待しています。
株式会社日立ソリューションズ・テクノロジー
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URL: https://www.hitachi-solutions-tech.co.jp/