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日立超LSI、IEEE1588規格に準拠した論理IPコアを製品化

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2011年3月29日
株式会社日立超LSIシステムズ

日立超LSI、IEEE1588規格に準拠した論理IPコアを製品化
イーサネット環境でリアルタイム処理を可能とする高精度の時刻同期をハードウェアで実現

  株式会社日立超LSIシステムズ(本社:東京都国分寺市、取締役社長:馬場志朗/以下、日立超LSI)は、2011年3月29日より、IEEE1588(*1)規格に準拠したイーサネット用論理IPコア(以下、時刻同期論理IP-Core)の提供を開始します。日立超LSIでは、これまで多くの市場実績のある10GbpsイーサネットMAC(*2)をはじめとするイーサネット論理IPコアを用いたASIC(*3)・FPGA(*4)開発に取り組んできましたが、今回新たに開発した時刻同期論理IP-Coreをラインアップに加えることで、より多様なニーズに対応したASIC・FPGA開発が可能となりました。

  イーサネットは、元来非同期通信で時刻同期の概念がないため、これまでリアルタイム処理が必要なネットワークシステムに積極的に用いられることはありませんでした。そこで日立超LSIでは、IEEE1588規格に着目し、本規格に準拠し、イーサネット環境において高精度な時刻同期を実現する論理IPコアを開発しました。この時刻同期論理IP-Coreをネットワーク接続機器に内蔵することにより、リアルタイム処理が可能になるため、新たなイーサネット環境の利用領域が拡がります。例えば、従来独自技術や適用分野を限定した通信方式を使用していた産業機器や計測機器分野においても、他のイーサネットLANとのシームレスなネットワーク構築が可能となります。

  時刻同期論理IP-Core は、IEEE1588規格のタイミングクリティカルな制御をハードウェア論理で実現します。そのため、ソフトウェアで実現した場合のようにCPU性能やアプリケーション実行による影響を受けることがなく、機器間の時刻同期を±1μs以内(*5)という極めて高い精度で実現することができます。また、日立超LSI製のイーサネット MAC論理IPコア群(*6)との親和性も確保しており、開発期間の短縮を実現します。
  日立超LSIでは、ユーザーニーズに合わせたカスタマイズおよび時刻同期論理IP-Coreを組み込んだASIC・FPGA開発をはじめ、用途に応じ、Verilog-HDLのソースコードやFPGA向けネットリストとして提供します。

  日立超LSIは、多くの市場実績をもつイーサネットテクノロジーをベースに、今後も省電力を含むイーサネットの多様化に応える製品開発を行なうとともに、これらのIP技術を生かしたネットワークソリューションでユーザーの最適な製品開発をサポートしていきます。

*1
IEEE1588:イーサネットワークに適用可能な時刻同期プロトコルを規定する規格
*2
MAC:Media Access Control
*3
ASIC:Application Specific IC
*4
FPGA:Field Programmable Gate Array
*5
±1μs以内:時刻同期論理IP-Coreをマスタとスレーブの装置に使用してパケット衝突が発生しないネットワーク環境下での精度
*6
論理IPコア群:日立超LSIは、イーサネット技術に多くの実績を有し、イーサネット MACの論理IPは多くのユーザーに採用されています。
      ・XgeLic 10Gbps イーサネットMAC
      ・geLic 1000/100/10Mbps イーサネットMAC
      ・G-Streamer 1000/100/10 Mbps イーサネットMAC対応高機能DMAコントローラ

他社商標注記

イーサネットは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。