組込みシステム向けマルチコア・プロセッサを活用したマルチOSソリューションを提供します。
リアルタイム・オーガナイザとは、マルチコア・プロセッサでリアルタイムOSと汎用OSの協調動作を実現したテクノロジーです。リアルタイム・オーガナイザを用いることにより、リアルタイムOSと汎用OSをひとつの組込みシステムで同時に利用することができます。
リアルタイムOS としてT-Kernel、汎用OSとしてLinux/Androidに標準で対応します。
T-Kernelは、μITRONの後継OSで、リアルタイム性能、高速起動、安定性に優れており、μITRONのソフト資産の活用も可能です。Linux/Androidを組み合わせることにより、ネットワークやリッチなユーザインタフェースなどの機能を利用する事が可能になります。
リアルタイム・オーガナイザは、マルチコア・プロセッサのそれぞれのコア上で独立にOSを動かし、コア間で必要な通信や排他などの仕組みを提供します。デバイスについては、必要なもののみを共有デバイスとし、それ以外はそれぞれのOSで独立して制御します。 特別な仮想化のレイヤを設けないため、実行上のオーバーヘッドを最小限にできるのが特長です。
リアルタイム・オーガナイザV(RTO/V)は、ARM Cortex-A15/A7プロセッサの仮想化機能に対応した新しいリアルタイム・オーガナイザです。
RTO/Vのドメイン保護機能は、仮想化機能を使用した信頼性の高いシステムの構築を可能とします。
リアルタイムOSと汎用OSは、独立した仮想物理アドレス空間のドメインで実行され、互いに干渉することなく安全に実行することができます。
また、RTO/V本体はハイパーバイザ・モードによる特別なドメインで実行されるので、OSからの干渉を受けることはありません。
RTO/Vはハードウェアの過度な仮想化を行わず、個々のプロセッサ・コア上で各OSが実行されます。ハードウェアの直接の制御も可能であり、従来のハイパーバイザ(*)では難しかった高いリアルタイム性能を発揮します。
RTO/Vによるドメイン分離の概要
対応プロセッサ(実績)
ルネサス エレクトロニクス製 RZ/G1M(ARM Cortex-A15デュアル・コア)、RZ/G1E (ARM Cortex-A7デュアル・コア)
リアルタイム・オーガナイザをベースに、お客様のシステムにマルチOSシステムを構築します。